好きな詩

好きな詩 「術ありてのちに学あり 術なくて咲きたる学の花のはかなさ」

私の好きな詩に

「術ありてのちに学あり 術なくて咲きたる学の花のはかなさ」

という詩があります。

この詩を詠まれたのは昭和の漢方を守ってきた大塚敬節先生です。

大塚先生は様々な著書を出しており、
私もとてもお世話になっている先生の一人です。
(直接会ったことはありませんが、先生の著書を読んでいるうちに
先生の漢方に対する強い思いとこの『漢方』というものを
後世に繋いで行かなくてはいけいないという強い正義感に心を打たれました。
尊敬している先生の一人です。)

私はこの詩を通して大塚先生が後世の治療家(鍼灸師・漢方医)に対して

「知識だけのものにするな!」

言っているように感じます。

最近の鍼灸師や漢方医は頭だけで考えすぎて、
術を怠っているように感じます。

私がこのようなことを偉そうに言う立場ではないかもしれませんが、
「私みたいな者が言わないと!」と思い、このようなことを言わせていただきたいと思います。

『論語』『陽明学』にも
「知行合一」「行いて余力有れば、則ち以て文を学べ」という詩が載っています。

やはり先人たちの知恵には目を見張るものがあります。

私は勉強会で学生たちに『術』の大切さを教えています。
※教えていると言ってもベテラン先生の補佐みたいなものですが、、、笑

ですが、学生の立場ではなかなか実践の場で経験することがないため、
せっかく教えていただいたことも忘れてしまいます。

私も学生時代は必死にメモしていたつもりでしたが、
1ヶ月もすればほとんど忘れてしまっていました。

しかし、鍼灸師として臨床の場に出させていただくようになり、
1対1で患者さんの相手をするようになってからは、
「スゥ〜」と体に染みついていくように感じます。

ですので、私たち鍼灸師・漢方医は戦時たちが残してくれたものを
いかに現在という時代に合わせて治療していくかを考えつつ、
『術』を実行しなくてはいけないのです。

『学』のみでもダメですし、『術』のもでもダメなのです。

まさに『知行合一』なのです。

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