仕事でストレスを抱えたり、不規則な生活を継続したりすると身体がだるくなってしまうことありませんか?
その結果、精神的に落ち込むひともいれば、身体に異常が出る人もいることでしょう。
これを『自律神経失調症』といいます。
自律神経とは、『交感神経』と『副交感神経』の二つの神経が存在します。
この二つがアンバランスな関係になることで、様々な症状が現れてしまうのです。
自律神経はほとんどの器官に関わっているので、
ありとあらゆる症状が現れるのです。
今回はそのあらゆる症状の特徴を部位別に紹介していきます。
※しかし、これはあくまで主な特徴でしかなく、
これに当てはまらない症状もあるということをお忘れなく。
『頭』の症状と特徴
自律神経失調症による症状の代表的な症状の一つに、
原因不明の『頭痛・頭重感』があります。
自律神経失調症の『頭痛・頭重感』の特徴は、
締め付けられるような鈍い痛みや血管の拍動とともに痛むズキズキしたものがあります。
『頭』の症状《原因と対処法》
イライラしたり、仕事で忙しかったりして、
『交感神経』が高ぶった状態が長いこと続き、
抹消血管が収縮し、血流障害を起こすことが原因を言われています。
対処法は、
交感神経が高まったことにより、『頭痛・頭重感』が発生しているので、
副交感神経を優位にするような2リラックスすることが重要です。
おすすめなのが、『アイマスク』です。
安いものだと100円などで保冷・保温効果のあるものもあるので、
とても気持ちよく、リラックスできると思います。
職場や自宅の冷蔵庫に常に入れておけば、
いつでもリラックスしたいときに簡単にできるのでオススメです。
たまに冷やすのがいいのか、温めるのがいいのかと聞かれるのですが、
一番重要なのは、どちらの方が自分がリラックスできるか? です。
末梢血管が収縮しているのでそれを広げるためには温める方がいいのですが、
それに当てはまらないものもあるので自分が気持ちいいと思う方で試してみてください。
『耳』の症状と特徴
『自律神経失調症』の耳の症状では、
『耳鳴り』や『耳の閉塞感』『突発性難聴』があります。
耳の中で「ザー」とか「ジー」とかいう音がすることがあったり、
耳が聞こえづらく感じたり、耳の奥に常に何かが詰まっているような感覚が出てきたりします。
さらにそれを放っておくと、
『突発性難聴』を引き起こす可能性もあるので要注意な症状ですね。
『耳』の症状《原因と対処法》
『耳』と『脳』はとても関係があり、
人間は聴きたい音を聞き取り、
聴きたくない音を聞き取らないというような働きがあります。
例えば、
人混みの中で話をしていて、
周りの音がざわざわとしか聞こえないのに対し、
話している相手の声は鮮明に聞こえるのと一緒ですね。
ですので、上司の怒鳴り声や夫や奥さんの怒った声を、
毎日のように聞いていると脳が勝手に聞き取る必要のない音だと認識して、
聞き取りにくくなったり、耳鳴りを感じたりするとも言われています。
ですので、対処法は単純明快!!
嫌いな人と会話をしないことです。
それが難しいような状況であるならば、
『自律神経失調症』そのものの治療を進めないと難しいかもしれません。
『目』の症状と特徴
『自律神経失調症』の目の症状には、
『目が疲れやすい』『涙が出やすい』『目が開きづらい』
『ドライアイ』などの症状があります。
最近はパソコンやスマホなど、
目を酷使することが多く日常生活に隠れていますので、
そのようなときに『疲れ目』や『涙目』になりやすいと言われています。
『目』の症状《原因と対処法》
このような症状の原因はやはり、
『目の使いすぎ』が考えられます。
使いすぎによって目に血液が十分に送られなくなり、
涙腺の働きも低下し、『涙目』や『目が疲れやすい』といった症状を起こすのです。
さらにその状態を放っておくと目が開きづらくなったり、
『ドライアイ』のような症状を引き起こすので、
このような症状が出てきたらすぐに目を酷使するようなことを控えるようにしましょう!
対処法は、
頭の対処法と一緒で、『アイマスク』がオススメです。
『口』の症状と特徴
『自律神経失調症』の口の症状には、
『ドライマウス』『味覚異常』『口内炎』などがあります。
人前に話すことになれれいない人が、
大勢の前で演説するときに緊張で口が乾きやすくなったりしますよね。
『自律神経失調症』の場合はそうではありません。
普段から口が乾きやすく、舌を「ベー」と出してみても潤いがなく、
乾いた舌になっていることが多いです。
さらに乾いた舌では、『味覚異常』になりやすいです。
甘いものを食べても何か違和感を感じたり、
思ったような味ではなかったり、苦いと感じることもあるので気をつけましょう。
『口』の症状《原因と対処法》
また、ストレスがかかると口内炎ができやすくなるといったこともあります。
そういった場合、噛んだときにできる口内炎と違い、
できる方が左右側に偏っていたり、2、3箇所いっぺんにできるので、
そのような症状が何回か続いたら、
ストレス気味という体からのSOSですので、
見逃さずストレス解消をしましょう!
『のど』の症状と特徴
『自律神経失調症』の喉の症状には、
『異物感』『イガイガ感』『喉が詰まる感じ』などの症状があります。
喉に何かが詰まったような感じがするが、
水を飲んでも咳払いをしてもなかなか取れないものです。
『のど』の症状《原因と対処法》
このような症状は喉の『閉塞感』が関係してきます。
喉の閉塞感は副交感神経によって気道が収縮することによって起こります。
こういった症状の多い方は、
ストレス解消に運動を取り入れてあげるとすんなりよくあることがあります。
少し試してみてください。
それでダメなら漢方薬に『半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)』という漢方薬があります。
この漢方薬には、
『喉の違和感・閉塞感』を取り除く効果があるので、
試してみてください。
ただし、漢方薬を試すのであれば、
漢方専門薬店などで相談してから試すことによって
漢方薬の本来の効果を発揮することができます。
『手足』の症状と特徴
『自律神経失調症』の手足の症状には、
『痺れ』『知覚異常』『火照り』『冷え』などがあります。
鍼灸の古典書物の代表作である『黄帝内経』には、
『冷え』が極まると『火照り』が出るということが書かれているように、
昔は冷え性で困っていたけど、
いつからか寝るときの『火照り』に
悩ませられることが多くなったと感じる人はいるんではないでしょうか?
『手足』の症状《原因と対処法》
原因は同じで末梢血管の収縮と拡張が制御できないことにあります。
その末梢血管を制御しているのが『自律神経』なのです。
また、それに伴い『痺れ』や『感覚異常』などがあるにも
レントゲンやMRIで調べてみてもわからないものも同じようなことが原因で起こることがあります。
足が冷えたり、火照るという人で、
『足先の痺れ』が伴う人には『八味地黄丸(ハチミジオウガン)』という漢方薬がよく効きます。