不妊症

不妊症の時に受ける主な検査法と不妊治療の流れ

妊娠できない『不妊症』の方にとって
「なぜ、私が妊娠できないのか?」って気になりますよね?

『不妊治療』において『不妊症』の原因を知ることは、その後の治療を進めていくためにもとても重要なことです。

それに『不妊症』になってしまった方の不安を取り除いてあげるためにも重要な過程になって来ます。

「不妊症の検査ではどんなことを行われるのか?」
「どのくらい費用がかかるのか?」
「どのくらいの期間かかるのか?」

など不妊治療を受けう前に知りたいことがたくさんあると思います。

なので今回は一般的な不妊治療の過程で行われる検査方法について話していきます。

【一般的な検査法の種類】

引用:不妊治療に関する情報

女性の場合、生理があるのでその月経周期に合わせて
様々な検査法があります。

主に以下の5つに分けられます。

  • 月経期
  • 低体温期
  • 排卵期
  • 高温期
  • 月経に関わらず行う検査

どのような検査法で異常の有無を確認するのか?
1つ1つ詳しく話していきます。

【一般的に検査の流れ】

不妊症穂検査の場合は、基礎体温を元に進めていくことが多いです。

さらに
「初診時が生理のどの時期なのか?」
病院によっても検査の順番、内容が多少異なることがあります。

さらに検査法の中には保険が効かないものもありますので、
ご注意ください。

引用:内田クリニック

初診時に行うこと多い検査法

  1. 内診
  2. 超音波検査
  3. 貧血検査
  4. 血沈検査

一般的に最初に『内診』『超音波検査』を行います。

まず、子宮筋腫や子宮内膜症がないか、卵巣の異常がないか、
感染症の疑いはないかかなど器質的な異常がないか確認していきます。

月経期に行う検査法

月経血培養検査

月経期には月経血培養検査を行います。
月経中に月経血を詐取し、その中に不妊症の原因となる『結核菌』がいないか調べる検査法です。

最近では、結核菌は減りましたが、今でも調べるところはあるようです。
繁殖頻度の遅い結核菌は検査の結果が出るまで時間がかかる場合が多いです。

低体温期に行う検査法

  1. 血液検査(ホルモン検査)
  2. 卵管造影検査
  3. 卵管通気検査
  4. 卵管通水検査

◎血液検査(ホルモン検査)

まず採血をして次のようなことを確認していきます。

・末梢血(貧血など)
・赤沈速度
・脳下垂体ホルモン検査
・卵巣ホルモン検査
・甲状腺ホルモン検査
・副腎皮質ホルモン検査

◎卵管造影検査

引用:和みひろば

子宮や卵管に造影剤lを入れ、卵管の通過性を見る検査です。

胃の検査でバリウムを飲んで検査するものがありますが、
それと似たようなものです。

この検査ではヨード剤を主に使い、専門の注入器で子宮腔に注入します。

造影剤の流れをレントゲンで確認しながら、卵管に詰まりがないか、
詰まっている場合は、どこが詰まっているかの確認を一緒にできます。

なので、この検査によって子宮の奇形や筋腫などもわかることがあります。

この検査も5分ほどでわずかな痛みがあります。

この検査のメリット

○卵管のどこに詰まりがあるかを確認できる

◎卵管通気検査

引用:不妊・妊活女子の子宝ナビ

子宮腔に炭酸ガスを入れて、卵管の通過性を見る検査です。

聴診器を当てて左右の卵管を通ってくるガスの音を聞き取ります。
卵管が何かの原因によって詰まっていると音は聞こえません。

このようにして、卵管の通過障害を調べるのです。

検査自体は5〜10分ほどで痛みはほとんどありません。

この検査のメリット

○痛みもほとんどなく、簡単に卵管のつまりを確認できる

◎卵管通水検査


引用:30代・40代の不妊治療ブログ

子宮にまず水を入れ、卵管の通過性を見ることによって、
卵管が詰まっているか確認するテストのことです。

このテストと卵管通気検査が違うところは、
通過性が悪い場合の治療も兼ねて行うことです。

水を卵管に通すことによって狭くなっていた卵管が広がることによって、
精子が通過しやすくなり、受精卵も運ばれやすくなり、不妊治療にも使われます。

こちらの検査も5〜10分ほどで痛みはほとんどありません。
ただし、水圧が強い時などに少し痛みがある場合があるようですが、
その時は、圧力を加減して痛みをコントロールします。

この検査のメリット

○卵管のつまりの検査をしつつ、治療も行うことができる

排卵期に行う検査法

  1. 頸管粘液検査
  2. フーナーテスト

◎頸管粘液検査

引用:不妊・妊活女子の子宝ナビ

子宮の入り口に当たる子宮頸部から分泌される粘液を「頚管粘液」と言います。

この「頚管粘液」を専門の注射器で採取し、分泌が正常に行われているかを見る検査です。

「頚管粘液」は普段は子宮に細菌などが入り込まないようにする作用があるのですが、
排卵が近づくにつれて「頚管粘液」の分泌量が増え、精子が通りやすいようにすると作用もあるのです。

ですので、この検査で正常に「頚管粘液」が分泌されているかを確認する必要があるのです。

フーナーテスト

引用:30代・40代の不妊治療ブログ

排卵期の精子が子宮の中まで入っているかを確認するテストです。

排卵時にSEXをした後に、病院を受診し、
膣内精子、頚管粘液内精子、頚管内精子、子宮内精子を採取し、確認します。

精子がどの位置にどのくらいいてそのうちの何%が活発に動いているかを見る検査です。

このフーナー検査は男性の体調状態、飲酒、緊張状態などによって、
検査結果が変わってくるので、何回か検査することがあります。

それに先ほど説明した頚管粘液検査と一緒に行うことが多いようです。

高温期に行う検査法

  1. 子宮内膜検査
  2. 血液検査(ホルモン検査)

◎子宮内膜検査

引用:子宮肉腫・子宮内膜症の検査方法

卵巣のホルモンの働きに応じた子宮内膜の状態を見る検査です。

高温期に子宮内膜が着床できる状態か?成熟しているか?
子宮内膜を採取し、検査します。

最終するので、少しの痛みはあります。

◎血液検査(ホルモン検査)

この時期の血液検査では、
エストラジオール、プロゲステロン、などの着床時期に必要なホルモンを測ります。

『エストラジオール』は卵巣の卵胞から分泌される卵巣ホルモンのことで、
子宮内膜の増大や頚管粘液の調整、排卵や妊娠などと関係しており、
不妊症の方にとってとても重要なホルモンの一つです。

『プロゲステロン』は排卵後に卵巣が応対に変化して分泌される黄体ホルモンのことを言い、
受精卵が着床しやすい環境作りをする働きがあります。

月経に関わらず行う検査

  1. 子宮鏡検査
  2. 子宮内膜検査
  3. 腹腔鏡検査
  4. クラミジア検査
  5. 抗精子抗体検査

◎子宮鏡検査

子宮の中に内視鏡を入れて、
子宮腔内に異常なもの(子宮筋腫・ポリープ・子宮の奇形など)がないか検査します。

胃の検査で言えば、胃カメラのようなものですね。

検査自体は5〜10分で終わり痛みもほとんどありません。

◎子宮内膜症検査

子宮内膜症は、
不妊症の主な原因とされています。

そのため、妊娠を望まれる方は月経痛などの症状を放置して『子宮内膜症』を悪化させないように気をつけることが重要です。

『子宮内膜症検査』は、
超音波検査が主で他にも血液検査・腫瘍マーカーを参考にすることもあります。

さらに総合的な診断をするためにMRIやCT検査をすることもあります。

◎抗精子抗体検査

引用:廣田漢方堂薬局・鍼灸院

主に血液検査によって行うもので、
『抗精子抗体』とは、精子に対して攻撃をする物質のことを言い、
精子を異物として排除しようとしてしまうのです。

なので、この『抗精子抗体』ができると不妊症に結びつくことがあります。

◎腹腔鏡検査

腹部に数カ所の小さな穴をあけ、内視鏡でお腹の中を検査するものです。

小さな穴というのも1センチにも満たない小さなもので術後はほとんどわからないようです。

検査自体は2時間くらいで入院が必要になります。

<不妊検査の一般的費用>

検査項目 費用 保険/自費
月経血培養検査 約5000円 保険
血液検査 約2万円 自費
ホルモン検査 約5000円 保険
卵管通気検査 約5000円 保険
卵管通水検査 約6000円 保険
  子宮卵管造影検査 約1万円 保険
頚管粘液検査 
(フーナーテスト )
約1000円 保険
子宮鏡検査 約1万円 保険
子宮内膜症検査 約5000円 保険
クラミジア検査 約5000円 保険
抗精子抗体検査 約1万円 自費
腹腔鏡検査 約10万円 保険
超音波検査 約3000円 保険

まとめ

不妊治療はまず検査をしてから始まるものです。

なので、自分の『不妊症』の原因を突き止めて治療に当たることが重要になってきます。

不妊症の検査などは、
自治体で助成金を出しているケースが多いので、
検査を受ける前にお住まいの市区町村の役所に問い合わせてみてください。

ただし、不妊症の検査をしてもあまりはっきりした原因がわからない場合が結構多いです。

そんな方は東洋医学の力を借りましょう!

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