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デブ菌、やせ菌って何?意外と知らない肥満と腸内環境の関係について!

最近テレビや雑誌を通してダイエットをしているのに全く痩せないのは『デブ菌』が原因!と言うフレーズや食べても太らない人は腸内に秘密がある!などと言った内容の記事が話題になっています。

実際周りの人と同じような量の食事や生活習慣なのに自分だけ太っていく、あの人はすごく食べるのに全然太っていない、なんて疑問をお持ちの方は多いと多いと思います。

実はこのような事にはその人の『腸内環境』が大きく関わっているのです。

そこで今回は太りやすい人の腸内環境の特徴と太りにくい人の腸内環境について解説していきたいと思います。

●腸内環境とは?

人間の腸管、主に大腸の中には約100兆個ほどの細菌が存在しています。

腸内環境とはこの細菌によって左右される腸内の環境のことを指します。

この腸内細菌は『善玉菌』『悪玉菌』『どちらでもない中間の菌』の3種類が存在しています。

様々な菌が存在しているため腸内フローラ(花畑)と呼ばれることもあります。

これらの菌は互いに協調しつつ健康に過ごせるために複雑にバランスを保っています。

数としてはどちらでもない中間の菌(日和見菌)が一番多く、次に善玉菌、悪玉菌となっています。

善玉菌は腸内の環境を整備し菌が働きやすくしていてくれたりします。悪玉菌は増加すると大腸がんや肥満、糖尿病、動脈硬化などの疾患に罹患しやすくなってしまい脂質やタンパク質、ストレス、偏食などが多いと増加すると言われています。

また腸内フローラは日々の食事、人種などによっても変わってきます。

●肥満になりやすいのはデブ菌が原因?

肥満に関しては遺伝などが大きく関わっているとされてきましたが10年ほど前から肥満は腸内環境が関係していると言われるようになりました。

アメリカの研究チームが2匹の無菌マウスを用いて実験を行いました。

1匹のマウスには肥満体型のマウスから取り出した腸内細菌を移植し、もう1匹には痩せているマウスの腸内細菌を移植しました。

そして全く同じ食事や運動量で飼育しました。すると肥満体型の腸内細菌をもらったマウスは1ヶ月間で20%脂肪の量が増えたのに対して痩せている腸内細菌をもらったマウスは全く変化がありませんでした。

これはマウスの実験でしたが人間でも同じような報告がたくさんあり一気に注目を浴びました。

では一体何が違うのかと調べたところ特定の細菌のグループの数が全く違っていました。

太っている人の腸内には『バクテロイデス』と言う細菌が極端に少なかったのです。

これがいわゆる『やせ菌』と言われている菌です。

バクテロイデスは食べ物のカスなどを原料に『酢酸』を作り出します。この酢酸は様々な細胞に働きかける作用を持っておりその中でも脂肪を蓄える脂肪細胞に働きかけると原料である糖質を脂肪細胞が吸収しないように作用します。

また交感神経にも働きかけ体温を上げ汗をたくさん出すように作用します。

腸内環境が良くバクテロイデスがたくさんいる人は代謝が良く基礎体温も高い傾向にあります。

この2つの作用から酢酸を作るバクテロイデスはやせ菌とよく言われています。

腸内には約100兆個の細菌があると上記しましたがこれらは4つのグループに分けることができます。

『アクチノバクテリア門』→ビフィズス菌などのいわゆる善玉菌

『バクテロイデス門』→やせ菌

『ファーミキューテス門』→デブ菌

『プロテアバクテリア門』→大腸菌などのいわゆる悪玉菌

この割合が肥満には関係しているとされています。

この割合を『FB比率』と言い病院などの腸内フローラ検査をすることで数値を知ることができます。

費用は大体2〜3万円が相場のようです。

この数値が大きいほど太りやすい比率になり4:6の割合が良いとされています。

●FB比率は日本人には関係ない??

ここまでFB比率の話をしてきましたが実はこの概念は日本人にはあまり当てはまらないと言う研究結果が最近発表されました。

FB比率の検査をしても太っているのに比率が高かったりその逆だったりすることが多く、2022年、神戸大学の研究チームが日本人約6000人の腸内フローラの調査を行ったところFB比率と肥満の関係はなかったと発表しました。

どうやらこのFB比率は欧米の方にはとても当てはまるようですが日本人にはあまり当てはまらないようです。

●やせ菌を増やすには食物繊維が重要

では日本人はどうしたら良いのかと言うとここで重要になってくるのが『酢酸を作る菌』です。

酢酸の働き自体は証明されており酢酸が多い腸内フローラの方は痩せている方が多いです。

ですので酢酸を作ってくれる『バクテロイデス』などの菌にしっかり酢酸を作ってもらうように餌を与えることがとても大切になってきます。

この菌の餌になるのが『食物繊維』です。

従来の考えでは食物繊維は消化吸収ができないため栄養にならずそのまま便として排泄されると考えられてきました。

カロリーにはならないけど腸内の色々な物質を絡めこんで便を柔らかくして排便をサポートする程度と考えられていました。

ですがこれも数年前から考え方が変わり消化吸収はできないけど腸内にいる腸内細菌の餌になっていることが判明したのです。

つまり食物繊維を摂取することで腸内細菌の餌になりその過程で酢酸などの物質が作られそれを体内で利用していると言うことです。

食物繊維は天然の痩せ薬『酢酸』を作ってくれているのです。

お酢を摂取すれば良いじゃないかと思われる方も多いと思いますがお酢は大体5%ほどに薄められていることが多いですし胃の粘膜などで吸収されすぐに使われてしまいます。ですが腸内細菌が作る酢酸は100%原液ですしエネルギーとなる食物繊維があればずっと作り続けてくれます。

ちなみに食物繊維が多い食材は・・・

麦飯、とうもろこし、ごぼう、こんにゃく、きのこ、わかめなどがあります。

●まとめ

今回は肥満と腸内細菌の関係、デブ菌、やせ菌について紹介しました。

デブ菌と言われているファーミキューテス門の細菌やせ菌と言われるバクテロイデス門の細菌の割合でその人が痩せやすいのか、太りやすいのか決まるとされていますがこれは欧米人によく当てはまるFB比率と言うもので日本人にはあまり当てはまりません。

そこでどうしたら良いのかというとポイントになってくるのが『酢酸』です。

酢酸の餌になる食物繊維を摂取することでデトックス効果とともに酢酸をたくさん生成してくれ代謝が亢進し痩せやすい体にしてくれます。

腸内フローラを良い状態に保つことで太りにくくなると共に免疫力も向上し健康に過ごせる強い体を作ることができますのでぜひご参考にしていてください。

 

 

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