⑤『便秘』の治療
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『便秘』とは
『便秘』と診断する定義は難しいが
排便間隔が異常に長かったり、便通の回数減少及び
糞便量の減少が『便秘』と言われるものです。
ですが、東洋医学的には2.3日便通が無かろうが
残便感・排便異常・腹痛・腹部膨満感など不定愁訴の
異常がなければ『便秘』と診断しません。
ただし、4日以上排便がなければそれは異常と判断し
治療対象になります。
便秘は発症経過から『器質性便秘』『機能性便秘』に別けられます。
その中でも急性のもの慢性のものに別けることができます。
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『器質性便秘』とは
『器質性便秘』とは
大腸ガン・胃腸の炎症・腸閉塞・腸管の癒着などが原因となり、
『便秘』となるものを言います。
薬の副作用などによる医原性便秘なども
この分類に含まれます。
この『器質性便秘』の場合は
まず、西洋医学の治療を受けることをお勧めします。
それでもダメであれば、鍼灸・漢方薬などの東洋医学の治療を
試みてください。
『機能性便秘』とは
『機能性便秘』は
大腸の蠕動運動低下による『弛緩性便秘』
(単純性便秘、常習性便秘)と、
緊張運動亢進による『痙攣性便秘』
(過敏性腸症候群の便秘型)と、
『直腸性便秘』(排便困難症)に
別けることができる。
『弛緩性便秘』とは
『弛緩性便秘』では大腸の緊張が低下し、
蠕動運動が減弱することによって腸の内容物の通過が遅くなり、
停滞時間が長いため水分が過剰に吸収されることによって便が硬くなる。
<主な症状>
・腹痛より、腹部膨満感が強いこと
・便意が少ない
・排便がスマーズでない
・残便感が残る
『痙攣性便秘』とは
『痙攣性便秘』は
大腸の下部に痙攣性収縮が生じ、糞便の通過が障害される。
<主な症状>
・腹痛を伴うことが多い
・兎糞状でコロコロ
・排便がズムーズでない
・便意は様々
・残便感がある
『直腸性便秘』とは
『直腸性便秘』は排便困難型で
兎糞が直腸に入ることで生じる。
排便反射が抑制されているため排便困難となるのだが
便意を意識的に堪えることが原因となることが多い。
『便秘』に対する西洋医学の治療法
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『便秘』に対する西洋医学での治療は
主に下剤での治療である。
ただ、下剤でも種類があり、
機械的下剤(塩類下剤・膨満性下剤・浸潤性下剤)
・刺激的下剤・自律神経性下剤に別けられる。
『弛緩性便秘』に対する西洋医学での治療法
一般的には、
『弛緩性便秘』(常習性便秘)には
膨満性下剤・刺激性下剤・塩類下剤が使われる。
『弛緩性便秘』には
最初に塩類下剤を単独、または膨満性下剤を
併用することが多いようです。
これで効果がなかった場合に
大腸刺激性下剤などを使用することが多い。
『痙攣性便秘』に対する西洋医学での治療法
『痙攣性便秘』には
塩類性下剤・膨満性下剤・浸潤性下剤のような
刺激が少ないものが使われる。
『痙攣性便秘』では
下剤と共に便の量を増やし、
消化管の運動亢進を抑制させるために
食物繊維の多い食事が必要になってくる。
『直腸性便秘』に対する西洋医学での治療法
『直腸性便秘』(排便困難症)には
腸内でCO2を発生させ、腸内の蠕動運動と
排便反射を刺激する座薬が用いられる。
『便秘』に対する東洋医学的な治療法
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『便秘』に対する東洋医学的治療法(鍼灸・漢方薬治療)の
治療方針の決定の際に重要なのが
「その方の体質となぜ便秘になってしまったか(原因)」です。
ただ、『便秘』を治療するだけであれば、
漢方薬の下剤を飲んで「はい、治療は終了です。」
となるのですが、
それでは西洋医学的な治療法と同じです。
いや、研究に研究を重ねている
西洋医学的な薬の方がいいかもしれません。
なぜ便秘になったのか?
原因をはっきりさせ、治療に当たることによって
根本的な治療になり、
再発率も減らすことができるんです!!
例えば、
色白で細身、体力のない虚弱体質に
下剤のようなものを処方して一度よくなっても
その方が同じような生活を繰り返していれば、
また『便秘』に悩まされるでしょう!
なので、
[talk words=”なぜその人が『便秘』になってしまったのかを
はっきりさせるべきなのです!!” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2017/02/20170223194326-e1487848216816.jpg” name=”よし 院長”]
「排便能力が落ちて便秘になったのか?」
「体内の水分量が少なくなって便が硬くなり便秘になったのか?」
もしくはその両方か?
このほかにも『便秘』になる原因を沢山あります。
[talk words=”それを把握しながら漢方薬を処方し、
鍼灸治療を行うことによって劇的に改善し、
再発も防ぐことができるのです!!” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
『便秘』治療の具体的な流れ
⑴『便秘』の原因を突き止める
②・③で得た情報を元に『便秘』原因を突き止めていきます。
⑵『便秘』の原因に従って治療方針を決めていく
⑴『便秘』の原因によって治療方針を決めていき、
さらに患者さんに合わせた最適な治療法を選んでいきます。
まず、最適な『便秘』の治療法を提案させていただきます。
⑶実際に治療を行う
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』で
実際に行なっている
『便秘』に対する主な治療法を紹介します。
1.整体・マッサージ
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『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『便秘』に対する整体・マッサージは
便秘症に多い凝り固まった腰回りの筋肉の重点的に行いつつ、
必要な場合はお腹の方からインナーマッスルを
緩めていくようマッサージも行って排便を促します。
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』では
30年培ってきた経験と知識を元に
中国の『推拿』
日本の『指圧』
アメリカの『マッサージ』を融合したオリジナルのマッサージ・指圧を駆使して
普通では届かない深層の筋肉や筋膜も緩めていきます!そして緩めた後に患者さんの体の状態を診て
歪みを調整していきます。
2.鍼灸治療
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『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『便秘』に対する鍼灸治療は
脈やお腹、舌などを見て、
患者さんの全身の状態を的確に判断し、
ツボを選び、少数の鍼を使って患者さん一人一人に合わせた
オーダーメイドの治療していきます。
3.漢方薬
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『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『便秘』に対する漢方薬治療は
『弛緩性便秘』 | <痩せ型> ・人参湯 ・六君子湯 ・補中益気湯 <肥満型> ・防風通聖散 ・大柴胡湯 ・防已黄耆湯 |
『痙攣性便秘』 | <一般型> ・桂枝加芍薬散 <過緊張型> ・加味逍遙散 ・四逆散 ・柴胡桂枝湯 |
『直腸型便秘』 | <若年者> ・大黄甘草湯 ・腸胃承気湯 <過緊張型> ・麻子仁丸 ・八味丸 |
※これはあくまで漢方薬を処方するときの
基準で絶対値ではありません。
専門の先生の指示に従って
処方されたもの用法用量を守って飲みましょう!